「初めての歯医者さん、いつ行けばいいのでしょうか?」保護者様からそんな相談をよくお受けします。ここでは、お子様のお口の成長に合わせて、どのタイミングで歯科医院に行ったらいいのかをご紹介します。
乳歯は生後6ヶ月ぐらいで生え始めます。乳歯は永久歯より虫歯になりやすい歯です。また、虫歯は初期の段階では見つけにくいため、乳歯が生えたら一度ご来院ください。「初めての歯医者さんは乳歯が生えたら」と覚えておきましょう。
乳歯は6~12歳の間に永久歯に生え替わります。歯の大きさがそろわず、ブラッシングがしにくいこの時期、せっかく生えた永久歯が虫歯になっては困りますよね。お子様によるブラッシング後に汚れが残っていないか、保護者様が確認するようにしてあげてください。
とくに生え始めたばかりの6歳臼歯は溝が深く、ブラッシングしづらいうえに、虫歯に対する抵抗力が低いため、フッ素塗布がおすすめです。永久歯が生え始めたら、一度診察にお越しください。
大人でも、歯科医院に苦手意識をお持ちの方は多いのではないでしょうか。お子様が歯医者嫌いにならないようにするにはちょっとしたコツがあります。歯医者さんに悪い先入観を持たないよう、小さな頃から歯医者さんに慣れさせてあげましょう。
安易な嘘をついてお子様を歯医者さんに連れて行った場合、「言われたことと実際が違う」とお子様はだまされた気持ちになり、歯医者嫌いになってしまいがちです。歯医者に行くことや、虫歯治療の大切さを正直に話しましょう。
心の準備ができていない状態で歯医者に連れて行ってしまうと、お子様が必要以上に歯医者を怖がるようになることがあります。通院するときにはあらかじめお子様に伝えておきましょう。
お子様に対して「悪い子は歯医者さんに連れて行くよ」などと、歯医者さんを脅し文句に使っていると、「歯医者は怖いところ」というイメージを植えつけてしまうことになります。安易に言わないよう気をつけましょう。
お子様は、お昼寝の時間や空腹時などに不機嫌になるもの。お子様がぐずりそうな時間帯の通院は避けましょう。お子様の生活のリズムに配慮して、機嫌のよさそうな時間帯に予約を入れるようにしてください。
保護者様の緊張感はお子様に伝わります。そしてお子様の不安をあおってしまいます。歯医者さんに着いたら、まず保護者様が笑顔になりリラックスしましょう。
お子様の治療中、つい痛くないか確認したくなります。しかしこれは逆効果。それまで痛みを我慢していたお子様が「痛い」という言葉を引き金に泣き出してしまうことがよくあります。できるだけ聞かないように気をつけましょう。
治療が受けられたことを、思いっきり褒めてあげましょう。褒められることでお子様に自信がつき、次回の治療もがんばれるようになります。
泣き叫んで治療ができなかった場合でも責めないであげてください。次回の治療につながるよう励ましてあげましょう。お子様の機嫌のいいときにおひざに寝かせたり、アーンとお口を開けたりするなど少しずつ練習してみるといいでしょう。